TW2【シルバーレイン】の自由なる鷹(水練忍者×ブロッケン)こと、甲鬼・傲廉の不定期手記
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 暑い日はほぼ毎回『夏日』近辺まで行き、寒くなる日は一気に寒くなっていたこの夏。 来たばかり、という状況もあって里に帰るのを今回は止めておいた俺は、 …そこにいたのは… 「おや、お帰り。久しぶりですね。」 忍びとして先に里から巣立ち、忙しく闇を飛び回っているはずの兄者だった。
「…食う?」 差し出したソーダアイスを、にっこりとした笑顔で兄者は受け取る。 「ありがとう。…しかし、扇風機もないんですか?」 この暑さで平然としている兄者に今更ながらの尊敬と畏怖を覚えつつ、 「どうしたんですか?」 すらっと言い放つ兄者に、俺はちょっと項垂れる。 「…それだけ?」 …さっき最初に見たときから思ってたことだけど、やっぱり… 「…兄者、変わってねぇ。」
兄者の母親は里に縁のある良家の娘で、物腰が柔らかいうえに芯が強い、絵に描いたような『大和撫子』。 二人とももういないけど、兄者は俺の母親も『母』としてちゃんと接していた。俺も話や写真でしか知らないけど、兄者の母親に好感を持っている。
目を背けてそう告げた俺の頭を、兄者はポンポンッと軽く叩く。 「…やっぱ子ども扱い~;」 恨めしそうに頭を抑えつつ兄者を見ると、兄者はくすくすと笑っていた。 「あなたはそれでいいんですよ。私の様に孤独で闇の中にいるより、仲間と…友と一緒に戦う方があなたに合っている。」
その呟きを聞いて、兄者はきょとんとしたあとまたくすくすと笑った。 「私が過保護なら、あなたは『兄離れ』が出来てないようですね。」 そう言いあって、今度はお互いくすくす笑った。 次の日に仕事があるといって、兄者はその後すぐにどこかに行ってしまった。 「…怪我してないといいけどなぁ…。『これ』、多分返り血なんだろうけど。」 ほのぼのとした空間に微かに漂い、今もほんの少しだけ部屋に残った『血の匂い』に、 人を屠る兄
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プロフィール
HN:
甲鬼 傲廉
性別:
男性
職業:
水練忍者×ブロッケン
自己紹介:
中学の頃学園祭直前に銀誓館学園に転校して来た少年。
鷹のように鋭い眼差しを持ちながら、暢気で明るい雰囲気、そして『自由』と『誇り』を持つ
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